東日本大震災から10年を迎えるにあたって
2021年3月11日で東日本大震災から10年を迎えます。
改めてこの震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
2011年3月11日午後2時46分。10年が過ぎ、あの日・あの時から経過した月日は、3650日、時間にすると87,600時間になります。
現在においても、まだ被害を受けた街の復興が道半ばであるという報道を目にします。
この未曾有の大震災が皆さまの生活に与えた影響の大きさ、被災された方々の苦悩や犠牲になった多くの方々のことを決して忘れてはいけないという思いを新たにいたします。
こうした経過した時間が表す数字は、被災当事者の方々にとっては、おそらく無意味なものだと感じます。被災当事者にとっては「やっと10年」「ようやく10年」「たった10年」という言葉の方があてはまると感じます。
10年という月日は、人が10歳年を重ねることになります。現在10歳未満の子どもたちは、震災を知らない世代になります。震災の記憶を風化させないため、防災意識を高めるため様々な報道がなされてきました。一方で震災当時60歳代だった方は、それぞれ70歳代になります。復興の中で、地域社会の作り直しなど様々な活動を行ってきた方々が、病を患い、その中には死去されたという訃報を聞くようにもなりました。生かされた時間、これから生きていく時間をどのように過ごすのか、改めて考えさせられる、2021年の3月11日であると実感しております。
加えて、まだなお復興の途中にある被災地の方々の気持ちに寄り添いながら、この日の記憶を風化させることなく私たち社員一同、不測の事態に備え、皆さまとともにある企業として邁進してまいります。
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